Profile

相川出后 Izumi Aikawa

左官抽象アーティスト。1976年生まれ、岐阜県在住。2015年漆喰塗り体験をきっかけに、ワークショップ主催などDIY啓蒙活動を経て、2020年左官職人へと転身。2022年書道家や芸術家とのコラボ作品を発表した後、本格的にアート活動を始める。2023年初個展を開催、岐阜県の女性活躍推進企画「ぎふ女のすぐれもの2023」受賞し、その後も活動を広げている。

Plastering abstract artist. Born in 1976, living in Gifu Prefecture. After experiencing plastering in 2015, she started to promote DIY by hosting workshops, and in 2020 she became a plasterer. After announcing collaborative works with calligraphers and artists in 2022, she began her art career in earnest. In 2023, she held her first solo exhibition and won the Gifu Prefecture Women’s Advancement Promotion Project “Gifu Women’s Excellent Things 2023,” and has continued to expand her activities since then.

主な活動経歴

2023.05  藍波~Exhibitionのはじまり〜 (大垣情報工房エントランスホール)
2023.06  藍波~Exhibitionのはじまり〜 (TONARI GA KAWA)
2023.11  Sureface~表面は内面を包むのか否か~ 二人展 (土川商店場所かさじゅう)
2024.06  土と漆喰の世界 二人展 (山手カフェ)
2024.08  Independent Tokyo 2024 東京
2024.12  墨と灰 二人展  (スペースマルマツ)
2025.03  静謐と躍動 個展 (和食 懐韻)

きっかけは、地元地域にある石灰山

岐阜県にはかつて東洋一とされた石灰産業の町があります。石灰は古生代からの珊瑚や貝殻がカルシウムとなった遺物で、人類の誕生から文明の発展と共に歩んできました。長きに渡り現在もなお、土壌改良、鉄鋼の製造、環境対策、建築土木、農業・畜産、化学工業、食品、上下水道など、私たちの暮らしの様々な用途に使われています。私たちは出来たものを見ることが多く、知られざる産業はたくさんあるのはないだろうか、山が削られていく景色をどう見るのかは自分次第だと気づいたのです。

漆喰は石灰を主成分とします。足元にあるものから広がる世界を見たい思いがあり、地元漆喰のDIY活動を模索して左官屋になりました。しかし現場で地元漆喰を使う機会はありません。壁にぶちあたる度にやっていた漆喰あそびがアート活動へと結びつきました。

美術としての挑戦

アートを左官では、作品の位置付けや目的が明らかに異なり、コラボすれば背景なのか一作品なのかの区別が付きにくく、作品の扱い方も分かりにくいことがありました。左官でもアートは美術として別の

私の芸術文化